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拡散機能による汚染物質のシミュレーション
市街地を拡散する煙(汚染物質)の輸送を解析するために、既存の数値流体解析にスカラー量の輸送方程式、モデルを追加することによって簡易的に解析します。

3次元の地表面データとビル群データ(PLATEAUデータ)に仮想的な工場と煙突を配置し、煙が拡散される様子を解析します。定常乱流解析ソルバーsimpleFoamにスカラー量の輸送方程式、モデルを追加します。今回はsystem/controlDictctのfunctionsオブジェクトを利用し、スカラー輸送方程式ソルバーscalerTransportにて工場から出る煙の拡散を解析します。
モデル形状


解析領域・メッシュ
1.3km×1.8km×0.5kmの領域


各種条件
ABL(Atm Boundary Layer)モデルによる速度と乱流のプロファイルを使用します。
領域 inlet(Y最大面)から高さ方向に依存する風速が流入し、領域 outlet(Y最小面)から流出します。
地面は速度 0 m/s で固定され、地面、建物表面、工場は滑りなし条件です。
それ以外の壁(領域 symmetry)は「caseDicts/setConstraintTypes($WM_PROJECT_DIR/etc/caseDicts/setConstraintTypes)」をインクルードすることで対称条件としています。

計算結果
煙突断面の拡散物質の重量密度(C)

煙突断面の風速(U)

拡散物質の重量密度(C)の流線
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