屋内温熱環境解析(夏季)
簡易的な建物に日射が当たることで建物とその内部空間の熱流れ分布の様子をOpenFOMAを用いてシミュレーションします。6時~18時までの非定常計算と、夏季ピーク時である16時の定常計算、また夏季ピーク時にエアコンを稼働した場合の定常計算を行います。

非定常解析
- 解析モデルと各種条件
・7月22日 朝6時~夜6時を想定した解析
・外気温度:27℃、床下温度:27℃
・緯度:35.7℃、経度:139.7℃
・窓は日射を完全に透過し、反射板は日射を完全に鏡面反射するものとします。
・日射熱はOpenFOAMの日射機能を用いて、天井・床・壁に熱を発生させます。
また輻射(ViewFactor)も考慮します。
※窓の奥に反射板があるのは不自然ですが、透過・反射が計算できていることを確認するためにあえて設置します。



表面温度分布の時間変化の動画
定常解析
- 解析モデルと各種条件
・7月22日 夕方4時=夏季ピーク時を想定した解析
・外気温度:38℃、床下温度:38℃
・緯度:35.7℃、経度:139.7℃
・窓は日射を完全に透過し、反射板は日射を完全に鏡面反射するものとしまる。
・日射熱はOpenFOAMの日射機能を用いて、天井・床・壁に熱を発生させます。
また輻射(ViewFactor)も考慮します。





内部温度断面図
定常解析(エアコン設置)
- 解析モデルと各種条件
・7月22日 夕方4時=夏季ピーク時を想定した解析
・外気温度:38℃、床下温度:38℃
・緯度:35.7℃、経度:139.7℃
・窓は日射を完全に透過し、反射板は日射を完全に鏡面反射するものとします。
・日射熱はOpenFOAMの日射機能を用いて、天井・床・壁に熱を発生させます。
また輻射(ViewFactor)も考慮します。
・エアコン:157×272×105[cm]、風量: 1,513[CMH]、吹出し口:43.7×231[cm]、吹出し温度17[℃]




技術詳細
・ソルバーはchtMultiRegionFoamを使用。
・輻射はViewFactorモデル。